病室にて

私のベッドの隣の患者さんは、壊疽によって片足を大腿部分からすっかり失ってしまったおじいさんだ。おもに、リハビリテーションのために入院しているのだが、義足での歩行練習、階段の練習、転んだときの受身・・・毎日何時間も訓練を積み重ねている。
そして、その方はとても明るく、あー早く帰りてーなぁ!!といっている。

大きすぎる障害。どこから見ても明らかに大きすぎる障害。投げ出してしまう人も多いとおもう。
それを早々に受容して残りの人生を楽しむべく、血もにじむような訓練を重ねている。私は彼を見て、とても力づけられた。長い人生を経験してきたからなのか、それともその方の生まれ持った強さなのか。人間は、強くなれる。そう感じました。