君とそばかすへ宛てて

首を傾げて私の顔をうかがう君、私より5歳くらい若い君の薄いそばかすがチャーミングでしたよ。
夏も終わりに差し掛かって、空は高く馬が太るらしい?季節のことでした。

なぜ、君に気をとられるようになったのか、正確には覚えていません。初めて会った日から、なんとなく気になって、いつも視線を向けてました。
いろんな文章を書くのがすきで、随筆のようなものを書いている、といっていたね。上手になったら小説が書ければ幸せだな、と。私は何度か書きかけの物を見せてもらったけど、さっぱりとしてスピード感のある、詩的な文章だと思いました。

君が引っ越して、いつしか疎遠になってしまいましたが、その後も随筆を書き続けているでしょうか?君の文章と、そばかすの残った笑顔が、心に残っています。

では、またいつかお会いできることを祈って。

いんなみでした。