何が一番悲しいって


自分の遺伝子をついだ子どもたちの、生きる様を見られない、


こんな悲しいことって、他にない。


どこかで繰り広げられている子どもたちのライブ。20年以上も心待ちにしてやっと開催、それを知っているけれどチケットが手に入らない、そんな気持ち。いや、突然幕が下りて、それで終わってしまった、そういったほうが正しい。

あたりを見渡すと、観客はひとり、また一人と帰っていく。程なくひとりぼっちになった私。照明は暗くなり、窓から射す陽も薄暗くなって、空気も冷たくなって。
はっと気がつくと外へ出るドアが無くなって。
真っ暗になって。

そうしたら急に明るくなって、幕が上がる。

いつの間にか私は舞台の上にいる。

客席には誰もいない、だけど大勢の拍手、もちろん私に向けられたものではなくて・・・

座り込んでいるうちにカーテンコール、そして帳が下りる、暗くなる、
暗くなる、暗い中を探し回る、朝を迎える、またどこかでショーが行われる・・・・

そんな毎日を過ごして、心は洗い流され、色を失って乾燥したのだろう・・


「さよなら」

と、言うことすらさせてもらえなくて、いつまでも傷跡のように跡を残して、時々その傷が痛んで、生きた証にこのブログを始めて、遺影の代わりに写真を載せて、必死に、精一杯自分のいたことを刻みつけようとして・・・・

争いのあとに、なにが、残るの?
傷ついて、・・・涙も涸れて・・・・

冷たい・・心・・