デパスでブレーキを。

人間の脳は、60%以下だけが働いているのが通常の状態とのこと。


たしかに。バイクで転んだ瞬間の経験でこんなのがある。
生存のため脳が一気に100%の高速回転をはじめ、音や痛みなどの余分な情報を遮断、すべての力を視覚だけに振り分ける。色の情報もの余分なのでカットされる。
転んだ瞬間、景色はモノクロになり、音が聞こえなくなり、すべてがスローモーションになる。アスファルトの模様までもが克明に認識できる。
その中で
「あ、転んだ・・・」
「飛んでいる、このままの姿勢だと頭をたたきつけてしまう・・・」
受け身の体勢に
「ああ、バイクが滑っていく、あ、ミラーが飛んでった、いくらかかるんだろう・・」
「そろそろ着地する、背骨を折らないように力を抜こう・・」

で「ドン、がらんがらんガシャーン!ごろごろ・・・」
時間の流れが元に戻る。音が戻る。色が戻る。一瞬の出来事なのにまるで10秒くらいかかっていたような。
時間分解能が30fpsから、150fpsくらいにあがったような感覚だ。

でもしばらくは痛みを感じない。

その場に立ち上がってぴょんと跳ねてみる。全身の致命的ダメージがないことを確認するためだ。傷を確認、バイクの損傷を確認、へなへなと座り込んでいるとだんだん痛みがくる。


と、脳は、100%を発揮すると、すごい潜在能力を持っている。
その力は普段は使ってはいけないな。

というわけで今日は「デパス」で頭にブレーキをかけながら仕事をしてみました。効率は多少落ちても、そもそもこちらが正常。疲れもほどほどで済みました。ちょっとマッタリにするのにちょうどいいのがデパス


どういうわけか、事故後自分の脳から「リミッター」が外れてしまい、集中すると物理的限界に近いくらい頭が働くのだ。ちょっと聞くと便利そうだけれど、大きな脳の疲れとなって跳ね返ってくる。
この状態で「リタリン」や「モダフィニル」を使ったら、確実にエンジンブローしてしまうだろう。これらは脳に拍車をかけてくれる、人によっては便利で安全な薬。前頭前野連合部の働きが落ちている人などには有効かな。

ま、薬を使うのも面倒なことだけれど、「普通の速度」に抑えないことには息が続かないので続けましょう・・・