殺す、死ぬについて考える。


心を持ってしまった人間は、憐れむべきものである。
死について考えてみよう。いくつかの地球上で起こっている死を挙げてみます。

・ライオンが、自己と家族の食料とするために他の動物を殺す。
・人間が他の人間の食料を作るために牛や豚などを殺す。
・猫が面白半分に小鳥を捕獲して殺す。
・生きることが苦痛でしかなくなった人が、苦しみから逃れるために自殺する。
レミングが、増えすぎて食料が行き渡らなくなることを回避するため水に飛び込んで集団で死ぬ。
・殺人犯を、遺族が憎しみに突き動かされて殺す。
・更正不能な凶悪犯を、社会の安全のために、裁判で心を介在させずに殺す。
・銃を向けられた兵士が、自らの命を救うために反射的に銃を抜いて殺す。
・老衰が進み、何をすることもできなくなった年寄りが寿命を向かえて死ぬ。
・病人の病が進行し、手当てのできない状態になって死ぬ。
バクテリアが、個体数を増やすために他の微生物を捕食のために殺す。
・国と国の対立が進み、核戦争で大勢の人を殺す。

さて、これらをまず心を介在させずに「自然界の形而上の神」として考えてみてもらいたい。どれが正しく、どれが正しくないか、またはどれがどうでもいいか。
次に、あなたが地球であると、考え地球にとってどれが正しく、どれが正しくないか、どれがどうでもいいかを考えよう。
次に、自然界の法則、生あるものはその種族の維持と繁栄の為に行動する、という行動規範に照らして同じく考えよう。
最後に、人にのみ与えられた「あなたの心」に照らして考えて見てほしい。何が理不尽で、何が正しくて、何が不正で、何がどうでもいいか。


きっとすべての○×が一致する人はいないだろうと予想している。