とんども医師、Episode2

さてさて前述の、医師という肩書きを持った男。
どうもリハビリのPTの方が気に食わないらしい。
おおまかな流れはこうだ・・・
私のリハビリで、ひざの屈伸運動というものがある。ひざの可動域を広げるためだ。しかし、私の足でその屈伸をやっていたら、「ごりごり、がりがり」と、よろしくない摩擦音が。
PTの先生は、ひざを触診して「関節で骨と骨がこすれあっている音ですね、あまり筋トレは出来ませんね、だましだまし進めていきましょう。」といった。そしてその日の回診。私はPTの方から言われたことを主治医とよばれる前述の男に話した。途端、その男は不快感をあらわにし、大きな声で宣言した。
「主治医は僕なんだよ?どういうリハビリをするかは僕がオーダーする。」
・・・PT風情が口を出すな、と。またまた唖然。
ちなみにこの男と私のひざの接点はレントゲン写真一枚だけ。触診、いや触れたことすらない。
私としては、最低限「じゃ、リハビリ科とカンファでもして方針を考えますね」くらいの回答は、当然戻ってくると予想していただけに、この予期せぬ回答にどうこたえていいかわからず、唖然としていた。
そして、その男が帰った後、また一人でリスボン宣言を読んでいたのでありました。