内向的な季節

本でも、映画でも、人間の内面を掘り下げるような作品が好きな私。映画だとさすがにそんなに数はないけど・・
極め付けに内向的なのは、初期を除くヘルマン・ヘッセじゃないかな、と思い出す。人の中に広がる、無限の精神世界を・・・読んでいるとずるずるとその無間地獄に引きずり込まれてしまう。これは怖い。宇宙が無限の広さを持っているのと同じで、人の心にもまた無限が広がっている。
学生のときにいろいろ読んだけど、今読んだらまずいことになりそうな予感。心の準備が必要ですね。心が荒れてるときは、ヘミングウェイサマセット・モームとかで爽やかな風を取り込むとよいかもしれません。ヨハネ受難曲とかを落ち着いて楽しめる人ならいいかもね。
で、この人を取り上げると、まず「車輪の下」がでてくる。この作品はまだまだヘッセパワーが足りませんね。