風上から感じた君の声

毎年、この季節になると思い出す。「君」のことを。もはや観念論でしか存在し得ない君、だからこそ私の中にはひときわ輝く君。桜を見ながら私に講釈をしてくれた君、自転車の後ろで大声で歌っていた君、部活の帰りに繁華街を一緒にぶらついていた君、そして・・今際にふと微笑をたたえた君・・・

君との約束はまだ果たしていない。私の不徳とするところです。
でも、それは私の中でまだまだずっと、約束。
私の中の君は、決して色あせることがないから。約束する。

約束を果たせる日はいつごろ来るのでだろう・・・いまの私はまだまだ全然弱々しくていろいろ欠けていて・・って全部自分への言い訳かもしれない。
だから、見守って。「たのむよ〜」とあのころのように言って見ると、本当に君が傍にいるみたい。じゃ、またね。