症状が理解できてくる。

さて、脳科学の本を読み漁っている私であるが、私に起こったたくさんの症状、傾眠、頭が重い、おかしなことを平然と話す、めまい、片側によろめく、記憶障害、遂行機能障害認知障害、強い抑うつ、退行、すべてが脳の外傷によるものだと理解できてきた。人の頭にある、たった1.5キロのスーパーコンピュータ、これはじつに素晴らしい機能を提供するが、そのあまりの精緻さにより、少しのダメージでさまざまな障害を引き起こす。
研究対象としてはおもしろいが、じゃあ、治療方法は?と考えるといまだまったく確立できていない。
脳トレ」とか、「計算ドリル」が流行っていたが、そんな単純なものではないこともわかってきた。
ぜひ、有効なリハビリ方法を見つけたいところである。

と、一人の患者が言ってみる。

いまは550ページの本を半分ほど読み進んだところだが、おもしろいね、脳って。この本はじつに1万円もした本だが、その価値は十分あるようにお思える。