夢九夜

第九夜


夢見心地のまま、深夜0時に目を覚ました。
私は窓を開けて、星空を眺めながら深呼吸をした。深夜の空気は私たちの心を清めてくれる。星空の光が何万年もかけて私の目に届いてることを考えてはっとした。
夢見心地のまま、満月を見上げた。鋭い青白い光を放っていた。私は夜空にお辞儀をする。夜は私たちに安息の時間を与えてくれる。


夢から覚めたら、朝焼けの陽が窓から差し込んでいた。
私は、玄関から外へ出て太陽に向かってお辞儀をする。太陽は私たちに温もりを与えてくれる。


足元に広がる、陽の光で溢れた地球を見下ろした。私は地面に手をついて、お辞儀をする。地面は私たちに磐石の自信を与えてくれる。


そして景色を見渡して木々、動物たち、虫、そのほか生きとし、生きけるものにお辞儀をする。それらは私たちに命を授け、生命を静かに見守ってくれる。


そして、居間に戻って、両親の遺影にお辞儀をする。