Rachmaninovがお目当て


・・・で東京文化会館へ出向く。コンチェルト4品。
楽しみにしていたラフマニノフの2番は、最後までインテンポで弾ききった。女性ピアニストの方だったけど、よく体力と精神力が持つものだと思ったなぁ〜。2回?位ミスタッチがあったような気もしたけれど、私は素人だからはっきりとは判らない。気のせいかも。
私が第一楽章の出だしの次あたりを見たら気が狂うと思う。「すみません、私、指は10本しかないんですけど」って苦情を言いそう。


この2番は私が一番気に入っているコンチェルトです。第2楽章を聴いていると夢の中にいるみたいで・・特にフルートと競演する部分・・
有名なのはコンチェルト3番ですけどね。映画「シャイン」の主題になった、あれ。
今日の演奏でも、第2楽章は夢見心地で聴いていました。感じる心が失われなかったのは苦労を背負い込むだけじゃない、と・・・


それにしてもピアノが弾ける人が羨ましくて仕方がない。パソコンも大人になって使い始めてタッチタイプができるようになったわけだから、鍵盤も練習次第でできるのかな?今度キーボード買ってみよう。
と、欲しいものがどかどか増えていく私。


最後のサン=サーンスのコンチェルト2番でサプライズ。
手嶋麻子さんという女性ピアニストなのだが、ものすごく上手い。単にテクニックが高度なことを指しているのではなく(高度ですが)もう、ピアノが歌ってました・・まさにカンタービレ。優しさ、激しさ、鮮烈さ、等々の情感を一つのピアノで表現して・・・細身の小さな体で最後までテンポは全く狂わず、私の判る限りではミスタッチはなかった(と思う)。
小さなからだというのはAdagio(177cm)との比較なのでなんの参考にもなりませんが。


オケに埋もれることなく、デュエットするピアノ。鍵盤に目が釘付けになったなぁ。初め登場したときは、真っ赤でとても派手な衣装に目がいったものだけど、演奏が終わったとき思わず立ち上がってしまった。スタンディング・オベーションなんて初めて。


というわけでRachmaninovは聴けるし、思わぬサン=サーンスのサプライズありでとても満足して帰路についたAdagioでした。心がおなかいっぱい。


さて、サン=サーンスのCDを・・・と、、また物を買いたくなる私。